ケータイ捜査官・遊戯王・ゴルゴ・メジャー部屋

日々の日記からカテゴリー別に転載しました。イナズマイレブンとワンナウツはリンクからどうぞ。
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パルコin志の輔

毎年チケット取りにあくせくしつつ、恒例のPARCO志の輔落語。
落語家が毎日2回同じネタを延々1ヶ月も続けて演じるって前代未聞だろうなあ。
今回は楽日の前日だったので、もう寝ながらでもやれるくらいになってたんじゃなかろうか。


志の輔のマクラは必ず時事ネタで来るので、今回は蓮舫の仕分けネタから入って、新作落語は作りかけで予算が凍結された巨大信楽焼のたぬきの話。
新作落語を毎年作るのが好きな志の輔はきっと創作のエネルギーが溢れてる人なんだろうなと思います。
そのエネルギーが司会に行ったりお芝居に行ったり、他方面に向く落語家は多いけど、新作落語を作ってくれるのはとても嬉しい。
それだけでも聞きに行きたくなります。毎年チケット争奪戦が大変なんだけど(^_^;)


中入り後は「中村仲蔵」
歌舞伎の血筋外から入って名人と言われる人になった実在の役者の芝居噺です。今回は全部やったので1時間くらい。(前半を端折る事もあります)
今は聞いて気持ちよく帰れる噺が好まれるのでしょう。
志の輔は座布団に座ってるだけなのに、(脳内で)仲蔵演じる斧定九郎の歌舞伎舞台がそのまま見えるのは何という幸せ。
もう5〜6回は聞いてる噺ですが、それだけ好まれるのでしょう。後味の良いお話です。

 
TALK LIKE SINGING
TALK LIKE SINGING

三谷幸喜のNYからの凱旋公演。主演香取慎吾。
歌でしか話せない男を香取慎吾が好演、進行役は怪しい精神科医の川平慈英。彼は日本公演でも英語で喋っているので字幕がついていました。
舞台はアメリカなので半分英語、半分日本語です。香取くん英語で歌うし喋ります。
彼には歌の巧拙を超えた、なんというかオーラがあります。これは生で見ないと見えないオーラで、歌舞伎にしろ宝塚にしろTVで見ると面白さの半分も伝わってこないのは、このオーラが見えないせいだと思うのです。
その場にいた人が共有する(ある意味洗脳でもある)独特の高揚感はその場限りで消費されるエネルギーだからでしょうか。


三谷の舞台は特に真ん中で演じる人の脇や後ろでこそこそ何かやってる事が面白かったりするのですが、撮影ではそのほとんどが切り取られてしまいます。
顔のアップはどうでもいいから舞台全体を映して欲しいなーと思うのですが、そのへんが難しいところですね。
というか、最近はフィギュアスケートでも顔ばっか映してて、全身が見えなきゃ演技の意味なくね?としみじみ思うのですが、演技(競技)のウェイトって少ないのかしら。
指の先まで神経使ってる競技者に失礼な気がしてしょうがないですよ。


閑話休題。
三谷脚本が舞台でこそ生きるのは、そこに仕掛けられた様々な遊びやトリックが顔のアップを強調するTVや映画だと生きてこないからなのではないかしら。
人形劇は一見表情が変わらない人形が映されているので、その仕草や台詞の奥にあるモノを視聴者が感知しやすいので面白いのだね。
表情のアップはあってもいいけど、そればっかりだと食傷するので、適度な割合でお願いします、という伏線を引きつつ遊戯王映画。

菊五郎の鯱乗り
歌舞伎初心者のasakoさんを誘って国立劇場の歌舞伎を見に行きました。

国立なので歌舞伎座や新橋演舞場のチケットの半額くらいで見られるので、初めて観る人にはうってつけです。食事も筋書きも半額だし。
今回は盗賊が名古屋城の金のシャチホコを盗む話で、宙乗りはあるし本水を使った大立ち回りはあるしダジャレ時事ネタも盛り込まれ、新春にふさわしい楽しい芝居になっていました。
菊五郎は数回しか観ていないのですが、息子の菊之助は良い役者さんだったなあ。
歌舞伎は金持ちのハイソなオバサンが見るお芝居だと思ってたasakoさんは「とっつきやすくて面白い!」と喜んでくれました。しめしめ。

舞台にしろスポーツ観戦にしろアイドルにしろ、贔屓の人が出来たときが泥沼の始まりです。その人を見たくてチケットを取るようになっってしまうので…
宝塚は贔屓の役者さんがいないまま雰囲気だけを楽しんでいるので、泥沼にならずに済んでるような気がします。
でも歌舞伎は面白いよー。国立3階席だったら2500円で観られるので、興味がある人は是非是非。

今回は4時間程度の舞台だったので若干短いくらいでしたが、その後に入ったマクドナルドで5時間も喋りっぱなしだったのは秘密だ(誰に)

市川海老蔵 伊達の十役
新年の歌舞伎としてはふさわしい派手で楽しい題目でした。エビ乗り(海老蔵の宙乗り)つき。

海老蔵が一人で十役を早変わりでこなします。
5時間半で40数回の早変わり。惚れて惚れられ騙し騙され殺し殺され口説き口説かれ全部一人で演じるわけです。
早変わりする時は影武者がすばやく入れ替わり、後ろ向きで演技をしている隙に他の場所から早変わりして登場します。
海老蔵の真骨頂は見栄(にらみ)にあるので、圧巻は仁木弾正でした。
声は通るし、背は高いし、眼力はあるし、運動神経とバランス感覚は抜群だし、にらみの仕草の格好良い事と言ったら震えてしまいそうです。
以前白波五人男のクライマックスで延々にらみ続けて話が進まなくておかしかったのですが、今回もじっくりみっちりにらみを見せてくれました。


一方乳母政岡は主君に忠義を立てて我が子を見殺しにする気丈な母親役で、こちらは全然モノになってなかった感じです。
気丈に振る舞った後、死体となった我が子に取りすがって「でかしゃった、でかしゃった(よくやったね)」と泣くシーンが有名で、普通は母親の慟哭に客ももらい泣きするわけですが、海老蔵は力強すぎて「ゴゴゴゴ…」という効果音が聞こえてきそうでした。
ああ、絶対怒り狂ってる、しかも強そう。栄御前(仇の女)、早く逃げてー!」と客席でドキドキしてしまいましたよ(笑)


子供を持った経験がない若い男が、母性の固まりみたいな乳母を演じるのは難しそうだよなあ。
最後は巨大なネズミが妖術で現れるのですが、あの政岡だったら戦えたかもしれない。ガーディアン政岡。滅多に見られないスゴイもの見ちゃった。


あーあとリュークの中の人は歌舞伎はやらんでよろしいです。でも雰囲気はあるのでずっと真ん中で立ってるといいよ。
見栄の時グラグラする歌舞伎役者って初めてみたよ…役者としては定評あるんだからそっちで活躍してればいいのに(@_@;)
歌舞伎は普通の舞台と違って形が命ですから、足の指1本でも大事なのは本人もよく判ってると思いますがやんぬるかな。

大般若
 11月の土日にめいっぱい予定を組み込んでしまったので、白点病になりそうな寒気の中をおでかけ。

アイリッシュダンス


久しく行ってなかったのですが、1996年に「リバーダンス」というアイリッシュダンスの革命を起こしたスペクタクルステージに魂を抜かれ、
一時期せっせと通っていました。公式でちょっと画像が見られる模様。


今回はアラン諸島出身のグループ「ラグース」
リバーダンスがディズニーランドだとするとラグースは花屋敷。
近所のお姉さんみたいなプニプニ体型の普通の人たちが踊っていて、ダンサー全員で14人とちょっと侘びしい感じも良かったです。
チーフタンズが好きだから、これはこれで楽しいけれどね。


翌日は大般若


ロウソクを灯して、ほのかな明かりの中で能を舞う幻想的な舞台でした。薪能のロウソク版ね。


経典を求め天竺へ向かう、玄奘三蔵が何度食われても大河を渡ろうとし、その心に打たれた龍王が大河を割ってくれて教典までくれました。
…という話で、能なのに何人もワラワラ出てきて、地面は割れるわ水は出るわ(表現としてね)超スペクタクル。
歌舞伎と違って動きは少ないので、扇をパチッとやれば天地が裂け、ツレが左右にささっと別れれば大河が割れます。
深沙大王(リンク先)が受け口だけど格好良い面なのでワクワクしますよ。衣装もかぶり物も超ド派手(頭に龍がまるまる1匹、でーんと乗ってる)、動きも派手で面白かったです。
頭に龍乗っけてランドセル背負って、ロウソクのほの明かりの中、スススス…とすり足早足で出てくる龍王さま格好えええええ。


ちなみに能の謡は歌舞伎より更に聞き取りが難しいので、下知識がないと英語の劇より判りづらいかもしれませんな…


★☆★☆★☆★☆★☆


亀治郎や鬼揃紅葉狩のワード検索でうっかりこの日記にたどり着いちゃった人は、さぞかしゲンナリしただろうなあ…(^_^;)
最近このワードで来る人が多いからさ(亀治郎がガンダムに乗るネタを書いたので、思わずクリックしたんだろう)
そして大般若やラグースのワード検索で来た人も、さぞかしゲンナリするのだろう…ジャンル無法地帯ですまんすまん。

青い文学
坂口安吾は意外性のある作りで面白かった。

椎名先生キャラデザの泉鏡花が見てみたいです。天守物語はすでにノイタミナで作られたので海神別荘あたりをひとつ。え?戯曲はダメ?じゃあ外科室で。
人間失格は判りやすく説明しすぎてちょっと陳腐な気がしたけど、今の時代はこのくらいが丁度良いのかもしれません。


梶原一騎原作のリメイクを遺族(?多分)が認めていないので、梶原の死後はジョー以外の作品はひとつもリメイクされていません。
ありがたいことだなーと、ずっと思ってきましたが、新しい切り口の梶原作品ってのもちょっと見てみたいと初めて思いました。
手塚作品のリメイクがああなったのは、世界三大無能息子のせいだけど、梶原は無能な息子はいないしさー。
ユルユルアストロ球団がそれなりに楽しく見られたんだから、今様空手バカ一代なんて、案外面白く見られるかもしれないな、と思った次第。

鬼揃紅葉狩
久々の歌舞伎は三人吉三と鬼揃紅葉狩。吉三より亀治郎丈の鬼女が目当てでした。

だって亀治郎丈が1時間も踊るなんて、見逃せませんよ。この方の踊りは本当に素晴らしいのです。
その踊りの凄さは歌舞伎以外の露出を控え、ずっと歌舞伎をやってたからに違いないと思うのだけど、今はすっかりTVの人になっちゃって。
クイズの解答者になるのもいいけどさ、踊りが減っちゃうのは淋しいよ。
「もうあの子と遊んじゃいけません」って言いたい言いたい…素行の良くないお友達(誰)が増えたのよ(^_^;)


その亀治郎丈、前半は美しいお姫様で、これが三十男かいなと思うくらいそれはそれは可憐な風情でクラクラします。
ひとしきり美しく舞って菊之助丈演じる平維茂をメロメロにしたあと、後半は鬼の本性のままに荒々しい舞になります。
この鬼女が幕を切って現れ見栄を切るシーンが、あまりにも猿之助丈の面影があって思わず涙ぐんでしまいました。
猿之助師匠は病気の為歌舞伎欠場中で、もうずっと彼の歌舞伎を見ていないのです。
鬼女になった亀治郎丈はメイクのせいもあって猿之助丈が舞ってるような気がしました。ああ、猿之助丈の舞台が見たいよう見たいよう。


日頃から「亀治郎丈だったらガンダムに乗っていても(所作で)判る」と豪語していましたが、猿之助丈が入ってたら判らないかもしれません(笑)
今なんて亀治郎丈の舞をトレースしてガンダムがかさねを舞うなんてことがあっさり出来そうだもんなー、すごい時代になったもんだよ。

お手を拝借(テアトル・エコー)
ものすごく久々に落合弘治さんが出ている舞台

今回は劇団出身のラサール石井さんがホンを書いて、赤信号の時の相方が主演をつとめました。
初日だったので、熊倉さんの台詞がなかなか出てこないのがタメなのか忘れてるのか判別がつかず妙にドキドキしました。


いつものお芝居よりも真面目で直球なお話でした。
コメディ主体で軽妙なテンポが持ち味のこの劇団にしては珍しく「我々はなぜ芝居をするのか」というテーマにがっちり真正面から取り組んだ印象です。
「常連のお客を大切にする芝居ばかりしていたら新しいお客は増えないんだよ!」という若手の叫びは劇団員の心に響いたのではないでしょうか。
そして芝居ではない何かに取り組む私たちの心にも。


落合さんは舞台の人だったのにいつのまにかセイユウとして売れっ子アイドルのようになってしまい、芝居の心を忘れていく若手劇団員の役どころで、なかなか面白かったです。
最近はセイユウばっかりやってて舞台をやってくれないので私は淋しかったのですが、妙にシンクロしてた気がします。
彼はアイドルセイユウではありませんが。舞台でハンサムだけどうさんくさい男を演じてナンボの人なので、もっともっと舞台に居て欲しいです…


舞台を見たくて追いかけてた人が突然遊戯王の世界に来た時は驚きましたけどね(^_^;)
別に畑違いでもなんでもないけど私の中では畑が違っていたので「オレのターン、ドロー!」って落合さんが言う日が来ようとは思ってなかったもん(笑)


次は歌舞伎役者か落語家の「オレのターン、ドロー!」が聞けたりするんだろうか。(ありそう)

志の輔24
久々の志の輔高座。

チケットぴあでは発売4分で売り切れてしまったけど、お弟子さんか関係者が某所に出してくれたので、良い席を安値で購入できました。
こんなに近くの席で志の輔師匠を見たのは初めてです。
でも寄席なんて普通は100人くらいでこじんまりとやるから大抵近距離で見るわけよね。
6000人も集める落語なんて聞いた事もないよ(^_^;)


今回、仲入り後は円朝の「政談・月の鏡」でした。
登場人物が次々と入れ替わり、物語が錯綜しながらラストになだれこむミステリーという、大変珍しい筋立てです。
一昨年国立で聴いたときには「なんじゃこりゃ」でしたが、2度目に聴いてもやっぱり話自体はあんまり印象に残らない…
でも24仕立てで画面4分割のカットを背景に流したり、EDテロップ流したり、楽しい演出の方は長く記憶に残りそうです。


さて、次はパルコか。


時々「歌舞伎見てみたい〜」と言って下さるお友達はいるのですが、落語は相変わらず皆無ですので一人で行って一人で笑ってきます。
噺家一人で10人くらいを演じ分けたりするので、お話の面白さ+話術+演出+演じ分けの妙 など見所沢山なんだけどねー(^_^;)
おばあさんと飲んべえオヤジと子供の会話なんてのは割と普通に聞いちゃいますが、武家の一団が出てきたりするとスゴイよ。
武士喋りのおじさんを5人くらい名前も名乗らずに演じ分けなくちゃならんのだもん。


噺家によっては四十七士を演じ分けたりするんだろな。(まさか・笑)


志の輔がよくやるゴジラ召喚。耳で聞かなきゃ判らないんだけど、すごく楽しくて好きなんだ。大体こんな感じです。


「ハリウッドではSFXと呼ばれる演出で怪物や恐竜などが、あたかも本物のように映画に出てきます。素晴らしい技術で、リアルな怪物が皆さんの前に現れます。
しかし落語は人間一人、座布団1枚でどんな怪物も怪獣も呼ぶ事ができます。必要なのは皆さんの想像力、これだけです。ホントですよ。
では、ゴジラを出しましょう。皆さんの協力がなければ出てきませんよ、用意はいいですか?
『…おいおい、おいってば!』
『なんだよ、うるせーな』
『おい、見ろよ見ろ見ろ!なあなあ、アレって…』
『なんだよ、あっ』
『な、ゴジラだろ!?あれゴジラだろ?』
『ああ、ホントだ!ゴジラだ!

 ………意外と小せえな』」


文字で書いてしまうと何てことはないのですが、この瞬間、客の脳内には川向こうのビル街の隙間からチラチラ見えるゴジラが再生されてるはずです。
志の輔師匠はゴジラ好きでゴジラの本まで出してるので、きっとこのネタはお気に入りなんでしょう。


落語、面白いよ?


★☆★☆★☆★☆★☆


志の輔24も面白いんだけど、今月から「太王四神記」がBSで再放送。しかも毎日2話づつ一挙放送。
うーわーー24の放送はないけど、これ見てたらまた半死半生だよ(^_^;)
どうしようかな、青龍さん男体盛りは見逃したくないから頑張ろうかな(笑)

人間豹
国立劇場で、新作歌舞伎「京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ)」を見ました。リンク

以下自分用覚え書き。


松本幸四郎丈、市川染五郎丈親子競演で、題材が江戸川乱歩の「人間豹」
舞台は江戸時代だけど、現代語で劇は進むので、判りやすいことこのうえなし。


去年、同じ題材で演じた「江戸宵闇妖鉤爪」がすこぶる面白かったので、続編の第2弾という今回も期待いっぱい。
人間でもなく獣でもない人間豹こと恩田の慟哭がどう描かれるのかと思ってたけど、意外とあっさりめ。


というより、他の人物に焦点を置きすぎて話が冗漫になってしまったような印象を受けました。
今回は悪役として人形しか愛さない陰陽師が出てきて、魔力でもって恩田を操り世界を滅ぼさんとする筋立てで、この人が沢山動いたために肝心の明智小五郎は出番ほとんどなし(えええ)
せっかく明智対人間豹という構図が出来てるのに、陰陽師や、他の登場人物にかまけているうちに話が終わってしまいました。


今回、染五郎丈は人間豹・恩田と際物屋の娘・みすずを演じていて、このみすずは「大子」と呼ばれる大女。
大女だけど可憐で純情で、自分より数倍小さい公卿に想いを寄せている。
確かにカワイイんだけど、萌えなんだけど、あんまり話に絡んでこない。もういっそずっぱり切ってしまった方が良かったんじゃないかと思いながら見ていました。


後半の部で、この話は筋立てではなく“市川染五郎萌え”で描かれた話じゃないかなあ、と思いつき、そう思うと色んな事が合点がいきます。


巨大で可憐な女を演じる染五郎丈は今までに見た事がない姿だろうし、陰陽師に操られ苦しむ人間豹も萌え。
松本幸四郎丈演じる明智小五郎が、茶屋で大女・染五郎をしみじみ見つめて「大きくなったなあ、昔はこんなに小さかったのに」というのも萌えでしょう。
人間豹は今回は操られて殺戮を繰り返しているので、あんまり自我が見えないが、逆に見れば「思うさま操られる染五郎」萌え、なのかもしれませんな。


話の幹は細いが、萌え要素だけはそこかしこにあったように思えます。
この脚本書いたのが女性だったので、なんとなく「あーやっぱりなー、自覚ないけどエモーショナルな感覚で書いた萌え脚本だよなー」と思ってたけど、原作は市川染五郎丈自身。


えー?ということは、自分萌え歌舞伎だったのかしらん。あんなこんな萌えシーンを自分で考えたのか?


てな事を考えながら最後まで面白く見ました。今回の掘り出し物はものすごく美声だった義太夫さん。
私は竹本葵太夫さんが大好きなのですが、低音で音吐朗々とした竹本東太夫さんも素敵だと思いました。義太夫界の大塚明夫太夫(でわかってくれ)
私はやっぱり常磐津よりは男っぽい義太夫が好きだなあ。